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インフルエンザの治療について

[2023.11.20]
インフルエンザも風邪症候群の一部ではありますが、昔から独立疾患として認識されていた半面、特に特化した治療もない状況でした。約20年位前でしょうか、検査キットやウイルスの増殖を抑えるという薬(タミフル)が出てきて、対処方法が一変したわけです。ここでワクチンについては触れませんが、検査で陽性が確認されればタミフルを服用という流れができたわけです。時には品薄となり、投与制限やカプセルから粉末を取り出して小児に提供するなどの状況もありました。そんな中でタミフル服用した小・中・高校生に幻覚の様な症状がみられ、窓から飛び降りてけがをするといった副作用(?)報告が相次ぎ、従来の様な服用にブレーキがかかった時期がありました。確かに以前は風邪と同じ処方で対処していたわけで、診断だって検査なしで総合的に判断することがまかり通っていました。現在だって潜伏期や検査キットの感度の限界からみなし的診断をすることもある位です。この副作用(?)報告はのちに報告例も減り、話題に上ることも減り、服薬との因果関係も否定的なコメント・報告が優位となりました。しかし服薬あるいはインフルエンザ罹患との関連が完全に解明された訳ではなく、タミフルに代わり吸入剤や錠剤の新薬が出回り、感染予防薬としても処方されるようになっています。当初のやや混乱した時期に比べ、副作用の懸念や報告数も減った印象ですが、インフルエンザ自体が自然治癒する病であり、全員が抗ウイルス剤を服用する必要なないのだという大前提をもう一度思い出して頂ければと感じているこの頃です。

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