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ウイルス性疾患の自然罹患率低下に伴う現象

[2025.07.30]
私の様な昭和30年代生まれの世代は、はしか、おたふく、水痘など主だったウイルス性疾患は既に自然罹患していることが多いのですが、勤務医自体に娘からおたふくかぜをもらい、びっくりして、やはりすり抜けて成人を迎えてしまうることがあるんだなあと認識した次第です。一般的に成人が本来小児期に罹患するウイルスに感染すると症状が強く出るものですが、私の場合は幸い普通に腫れて、普通に治癒しました。手足口病、ヘルパンギーナ、水痘、リンゴ病などは症状が強く出ることは珍しくありません。小児の予防接種スケジュールが充実している今の世代は接種に伴う免疫獲得によってある程度の病原菌に対する抵抗力が存在するわけですが、それが標準より少なかったり、徐々に抗体量が低下するパターンも存在します。抗体量が少ないとすり抜けられて感染してしまう訳ですが、体は接種したものを覚えていますから速やかに反応して抗体を産生してくれます。このため皮疹や身体所見が乏しく、いわゆる軽症例で診断に困ってしまう事も度々あります。家庭内発症などでかなり感染が強く疑われるが、感染と言い切るには所見が乏しいという状況です。こういった場合も熱や身体症状が確認されれば回復まで自宅待機を御願いすることが多いのですが、ワクチン接種世代が普通という現状では30~40才代以下では診断に躊躇してしまう例が減ることはなさそうです。
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