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マイコプラズマ、その後

[2024.11.15]
巷ではマイコプラズマが騒がれていますが、除菌製剤の選択を間違えなければ慌てることはないという認識です。それ自体は変わりはないのですが、あまりにマスコミ露出が多すぎて検査キットが全く入手できない状況になっています。このため、周辺に確定診断の患者さんがいたり、熱と咳が目立つ様な風邪症状はマイコプラズマ(疑い)として治療を始めてしまうケースが増えているのです。第一選択薬を選んでも意外に耐性菌が多いという情報もあります。反応が今一つだった場合、次の選択肢となりますが、ここで問題なのが抗生物質の流通の悪さです。資料的にはこちらを選びたいが、モノがないという現実から、やむを得ずこちら。。。みたいな状況が増えそうな感触です。メディアに出てくるマイコプラズマの発生率も果たしてきちんと検査陽性、確定診断者を選択しているのか?と疑いたくなります。あまりマイコプラズマを念頭に置いた診断・治療が先行してしまい、結果的にさらに耐性菌を作ってしまう事は避けたいところです。前述した症状でも、先ずは対症的に経過観察することも必要で、あまり除菌への前倒し的な医療は好ましくないと考えています。
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