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喘息のコントロール

[2023.05.17]
喘息症状が結構まれではないことを以前書きました。また治療の進歩とともに喘息死が減っていることも実感できます。ここでは先ずいわゆる喘息もち(治療を継続的に行っている方々)ではない場合の注意点を挙げておきたいと思います。一般的には上気道炎(いわゆる感冒)にかかった場合の治癒過程や刺激性のガスや煙を吸った場合に発症してくる突発的な咳喘息発作がよく見られます。一旦風邪をひいて熱や他の症状が消失しているのに咳だけが長引くというパターンです。熱もないのに咳止めも効かず、睡眠中に咳で起きてしまったり、日中も会話中に一旦せき込むと止まらなくなって周りに心配されたり、家族に咳がうるさいと怒られたりなどの事例が見られます。先ずは咳止めを服用してもダメな場合には喘息を疑うことが大事と考えます。単なる咳止めから喘息対策の治療に方向転換するだけでもゴールは近づいたと言えます。もう一つ小中学生あたりのある程度体力がついてきた場合の長引く咳があります。やはり熱もなく、大人しくしていればなんともないけど運動するとせき込んでしまうなどの症状や、夜間・朝夕の一定の時間帯に咳が目立つなどの症状があります。この場合は本来持っている喘息が軽いながらも持続していることが多く、ちょっと治療介入すれば解決するような状況といえます。体力があるが故にせき込みながらも部活をやっている子も見かけますが、将来的な安定や運動パフォーマンス的にも丁寧に治療していくことが望ましと考えています。
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