在宅・往診療養への移行
[2024.03.08]
高齢化とともに健康年齢維持の大切さが指摘されています。誰しもベッドに寝たきりで点滴やチューブに繋がれて尚且つ長生きをと望む方は少ないと思います。できれば可能な限り自立をして、身の回りの事は自分で行い、家族には負担をかけたくないというのが本音でしょう。幸い、最近は趣味や社会活動を通して年齢とは関係なく活動的な生活を送られていらっしゃる方もめずらしくありません。そして少しでもその状況を維持する手助けやアドバイスができればと考えています。兎に角、不慣れなことや無理をして怪我をしたり、持病や風邪などを拗らせたりすると、それまでできていたことが一段低下してしまい、なかなか元に戻れない現状があります。すなわち、不測の事態や病状の悪化を避けるというのが大事になってきます。具体的に言えば、何とか自力で通院していたが足元が不安である(何度か転んだり、往復に急な坂や階段がある)、此れまで出来ていたことが難しくなった、通院に公共交通を無理して使ったり、子供や孫に無理言って車に乗せてもらうなどの状況となれば、在宅療養・往診診療への移行を考えていく良い時期だと思います。最近の在宅診療所は看護師の訪問に加え、365日、24時間のサポートを受けられる施設も増えていますので、特に独居の場合などは強力な手助けになってくれます。急な対応や薬の管理、処方のデリバリーなのどサポートも可能です。無理をして怪我をしたり、この程度で受診するのは周りに申し訳ないなどと躊躇しているうちに一歩治療が遅れてしまうといったことを避けていくためにも、在宅療養への移行のタイミングは重要な事柄であります。