子宮頸がんワクチン
[2025.03.21]
お母さまから子宮頸がんワクチン接種の是非について問われることがありますが(当院では接種を現在控えている状況です)、その場合必ずお話しする点は2点あります。1点は副作用について一度ご確認くださいという点です。頻度は少ないとはいえ発症した場合のリスクは大きいものです。特に中枢神経系の症状は対策・治療法も確立しておらず、重症例では日常生活がほとんど困難となっています。また稀とは言え、集団訴訟が起こされている現実があります。具体性に欠けるとなれば一度、SNS(Xなど)でご確認されることをお勧めしています(お母さまだけでなく対象のお子様と一緒に)。貴重な動画を患者さんとご家族がご厚意でアップしてくださっており、簡単に拝見することが可能です。問診票の内容からは決して伝わることのない内容です。2点目としては効果そのものに対して、医療者側の意見も2分されていることです。もちろん有効性を主張される先生方も多い訳ですが、有効性判定の統計処理の不備を含め真っ向反対の先生方もいらっしゃるという現実です。これらの点を是非充分鑑みて接種の判断をして頂ければと考えております。