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小児処方の一般論

[2023.11.20]
大きく出ましたが、どこから行きましょうか?まずは諸症状をきれいさっぱり止めようとすることはやめましょう(親御さん方へ)。風邪ひけば鼻や咳は当然出ます。下痢も然り。だからと言って鼻を止める抗アレルギー剤を何種類も使う必要はないし、効きすぎれば詰まってしまいます(鼻閉、この方がつらい場合も)。また副作用で眠くなってしまったり。投薬前を100とすれば半分程度に減ったら良しとしてはいかがでしょうか?もちろん器械で吸ってあげたり、鼻閉が酷いときは一時的に鼻粘膜の毛細血管を収縮させて鼻閉を緩和する点鼻を使用することも有効ですが、使いすぎるとかえって鼻内が乾燥して鼻閉が悪化することも注意が必要です。咳も鼻がのどに回ったり、喘息のような咳になったりしたら単純な咳止めでは不十分です。鼻を減らしつつ、咳止め強化よりも痰が切れるように気管支拡張の薬や去痰剤を使った方が有効です。時として喘息様になっているときなどは特に注意です。夜間咳で眠れないとか吐いてしまったりというときは、日中の咳が軽くとも喘息処方が必要になることも稀ではありません。特に小さい子は自力で痰を出せるような呼吸筋の力はありません。また、下痢しているときもまずは下痢止めという発想はお止め下さい。下痢止めは基本的に腸の動きを抑制しますが、同時にウイルスや細菌などの排出を遅らせてしまいます。先ずは腸を休ませて上げる意味で、無理に固形物や乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)をあげることは止めて、イオン飲料やセリーなどで水分、塩分、当分の補給を行い、脱水や塩分のアンバランスを防いであげることが重要です。いきなり栄養失調などにはなりません。ことほど左様に、小児の場合は表面的な症状をただただ対症的な処方をぶつけるだけでは解決から遠ざかることがままあります。そして少しでも症状を減らそうとピークが超えても処方継続を希望されることもあります。慢性化している場合は除き、風邪症状などは一過性ですので、症状が軽くなったら処方を止めてみるなどの判断も間違いではありません。オンデマンド的と理解してください。

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