小麦との付き合い方
[2024.05.21]
小麦はパスタやパンなどの原料であり、今や日本でも小麦は食材のメインと言ってもよい状況で、食のバリエーションを支える重要な立場です。しかしながら、以前から小麦アレルギーの存在は指摘されており、アトピーや喘息、リーキーガットと呼ばれるお腹の不調など多彩です。大事なのは意外ともしかして小麦が原因では?という発想に至ることが少なく放置され対症療法になっていることが多いことです。確かに小麦の浸透率は高く、小麦(グルテン)フリーの食事に完璧に切り替えるなどは至難の業と言えましょう。あまり完璧なグルテンフリーを目指すよりも、気が付いた所から減らしたり、米食(米パンなど)へ変換して行ってみることをお勧めします。完全に症状が消失しないまでも、「今までよりは楽かも?!」となれば大きな発見となりますし、その後の食のコントロールの大きな指針にもなります。ここで気をつけなければならないのが小麦側の状況です。現在は輸入小麦が主体な訳ですが、主にアメリカや南米経由が多く、収穫後や輸入前に大量の農薬、防カビ剤などの燻蒸、いわゆるポストハーベストを行っているという点です。これらのケミカル物質の残留が多いと、いくら米食主体にしてもアレルギー症状が改善されない可能性が考えられます。例えばグルテンでできている日本食材の麩などはどうでしょうか?古くからみそ汁の具として使用されてきましたが、昭和初期以前にはお麩アレルギー症状などというものはあまり問題になっていません。やはりなるべくケミカルを避けるという意識は大事なのだと思います。これは切り替えた米食側でも似た状況でしょう。なるべくケミカルフリーの食材を利用したいものです。