帯状疱疹ワクチン
[2025.03.23]
新型の帯状疱疹ワクチンが公的助成をうけて開始されるようです。帯状疱疹自体は水痘に感染したことがある方は誰でもが発症する可能性を含んでいます。既に治療薬は存在しており処方箋を介して簡単に入手が可能です。皮疹自体は特にこじれるようなものではなく、実際に患者さんが頭を抱える最大の問題は酷い神経痛が後遺症として残る場合です。そして発症時にそれを予見することが困難なことです。もちろん神経痛に対する治療はある程度確立されており、こちらも処方箋で入手可能です。頻度が低いとはいえ、こういった高度な神経痛を体験したり、身近にいらっしゃればなるべく罹患したくないと思うのも当然です。これに対しては既存の水痘生ワクチンや新型の不活化ワクチンを接種することになるわけですが、後者の新型ワクチンに関して注意が必要なのはあくまでも新型であり、副作用報告などの臨床データが乏しいことです。既に接種後の死亡例の報告があるわけですが、新型コロナワクチンにおける状況を見ても明らかですが、死因との因果関係の立証については非常に困難であるということです。本来なら助成は抗体価測定に対してなされるべきであり、低値の場合は自己の判断で自費で接種するべきものだと考えます。そして既存の生ワクチンとの比較情報(副作用や有効性)を広く提示して接種選択をさせるべきだと思います。非常に高額なワクチンでもあり、治癒率の高い疾患に対して安易に税金を投入することは常日頃医療経済的有効性云々を喧伝する方々が問題視しないのはおかしいと感じるのは私だけでしょうか?