新型コロナワクチンと心臓
[2024.08.27]
新型コロナワクチン接種後早期の脳梗塞や心筋梗塞といった血栓症とは異なり、ある程度時間をおいてから突然の心停止を発症する例がアスリートを中心に報告されています。この原因として心筋炎が挙げられていますが、以前はウイルス性などがほとんどでした。心筋炎自体で心臓のポンプ機能が損なわれ急性心不全をきたすとともに、心室細動などの致死的不整脈がさらに悪影響を及ぼすとされています。学術誌の報告では明らかな症状のない(いわゆる水面下)での心機能低下が接種後しばらく持続することも言われており、十分な注意が必要です。アスリートそして高度の練習・負荷を日常されている方はもちろんですが、ジョッギングやサイクリング、散歩程度の軽い運動中も息切れや動機を感じるようなときは早めの受診を心がけてください。