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最近目立つ蜂窩織炎と静脈血栓症

[2024.08.27]
指先や足の小さい傷からばい菌が侵入し皮膚の比較的浅い部分を経由して感染巣が拡大していく状態を蜂窩織炎といいます。比較的小さい傷からでも侵入し、傷自体がほとんど修復されているような状況でも圧痛や発赤が残存したりします。こうなると表面から抗生物質の軟膏などを塗布しても浸透しませんので内服の抗生物質が必要になったりします。一年通して指趾間の水虫の傷、夏は虫刺され、冬は乾燥肌に絡んだ掻痒感からの掻き傷などからの侵入が珍しくありません。感染巣が小規模な場合はあまり心配ないのですが、気が付かず放置されたりすると巣部が拡大するだけではなく、静脈の循環障害を発症して酷い浮腫が発生することがあります。こうなると素人目にもただ事ではないと感じられますので受診されますが、あまりに循環障害が酷いと太い静脈の血栓を作ってしまうことがあり、入院加療が必要となります。なんにせよ早めの治療(抗生物質)が肝心なのですが、押すと痛いような発赤が徐々に広がるようなときにはご注意ください。
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