気管支喘息に思う
[2026.03.21]
川崎市では気管支喘息に対する補助的制度が終了となります。気管支喘息に対する治療は私が病院勤めをしていた20~30年前とはすっかり様変わりしています。以前は気管支を拡張する吸入薬などが主体で、使い過ぎから心臓に負担をかけてしまったり、効果が及ばず喘息死してしまう方もありました。その後気管支拡張薬だけでなく喘息のアレルギ―反応を抑え込む成分が導入され、さらまた吸入という投与方法が確立されたことによって格段に安定率が高くなり、喘息死が減少しました。おそらく過去の10分の1程度ではないでしょうか?なぜゼロにならないか?という背景には特に高齢者に多いとのことですが、喘息かもしれないという認識が遅い(ただの風邪と思い込み、市販の咳止めでねばってしまう)、高熱ではないとして気管支炎や肺炎といった認識がおくれる、当然持病をもっている場合が多く、抵抗力がない、などの要因がありそうです。夜間寝られない咳、日中一度出始めると止まらない、痰が切れずぜーぜーするなどの症状は喘息的な要素が強く疑われます。あまり我慢せずに受診して頂くことをお勧めします(喘息的な咳に一般的な咳止めは有効ではありません)。また喘息と思い込んでいたら心臓発作であることも落とし穴です。ご注意下さい。喘息的な体質を既に自覚されている方は軽症の際の対処、キツイときの対処を把握しておくことが必要です。喘息体質が強く毎日の治療を継続の場合はそのレジメを把握してうっかり休薬を避けること、軽症の際でも有効な薬剤(例えば吸入など)を手元に確保して、早めに対処することを心がけて下さい。ジェネリックが増えて薬価が下がったとはいえ、喘息薬は高価なものが散見されます。経済的にも自分の体質に合った対策を把握しておいてください。
