禁煙・喫煙の未来像を考える
[2024.02.14]
公共施設などから喫煙スペースが締め出されて随分時間が経ちました。古代から大人の嗜好品として愛された喫煙はアッという間に忌み嫌われ、仕事の合間に一服といった時間をとることさえも眉を顰められるような現状です。個人的にはお酒とともに立派な嗜好品であり、吸いすぎによる肺気腫の発生などに気をつければ、なんの問題もないと思っています。よく医療経済的な話をされる方もいらっしゃいますが、マナーなどの節度が保たれていれば俎上に上げるような話題ではないと感じます。何故、こんなにも一気に嫌煙が進んでしまったのかというと、やはり公共的な場所での過度な喫煙(PTOを考えない)やポイ捨て(昔のJRの線路覚えてますか?)、路上喫煙や歩きたばこなど、地に落ちたマナーと肺がんや肺気腫リスク増のネガティブキャンペーンが後押しした、いわば自業自得の産物と感じています。大量生産され多種の化学物質を含み、受動喫煙のリスクさえ言われる昨今、タバコは一度原点に立ち返って、マナーの育成とともにオーガニック素材を用い、限りなく化学物質を除外し、受動喫煙のリスクも低減できるようなタバコを作ってみたらどうかと提言したいと思います。誰かやりませんかねえ?医者をリタイアしたらやってみたいことの一つです(バケットリスト)。個人的には葉巻の香りなどは大好きな方です。これまでの禁煙法はニコチンを体内に入れて疑似喫煙状態を作るようなものが主流でした(飴だったりパッチなど)。一度外資系の薬品メーカーから脳内レセプターを介した飲み薬が販売され、一般的に使用され従来品よりも有効でしたが、突然販売中止となってしまいました。中止の理由なども全くアナウンスなく非常に誠意のない対応に憤ったものです。半面、従来のニコチンをターゲットにした禁煙が難しいという側面を示しているとも言えます。これからは安全・安心(どこまで?)で、香害などの誹りをうけないタバコが生み出されて、グッドスモーカーが共存できる世界が再び来ればいいなと夢見ています。