食中毒にご注意
[2024.11.15]
突然の嘔吐・下痢、困りますね。あまり酷いと脱水症状を誘発したりして、小さいお子さんは点滴入院なんてこともあります。原因はざっくり、ウイルス性と細菌性に分かれますが、どちらも比較的お目にかかる病気です。ウイルス性としては生ガキなどのロタウイルスが有名ですね。美味しいので一度当たってつらい思いをしてもまた食べちゃうなんて方も多いようです。食中毒という限りは特定の原因食材を特定することが需要なのですが、あからさまに一緒に食事してダウンした友人がいたりすると分かり易いのですが、全く心当たりがない場合もあります。細菌培養検査をやるのですが、結果に約1週間かかりますから、あえて除菌するのは症状を鑑みて決めています。血便や寝られないほどの便意、熱などは前倒しで抗菌薬を投与して、経過観察し、のちに検便の結果を確認する流れです。不思議なことに全く心当たりがないといった方でも結構な確率で細菌が検出されます。病原性大腸菌、キャンピロバクタ―、腸炎ビブリオなどが多いですが大抵除菌に反応して再診時には回復していることがほとんどです。ひとつアドバイスとしては、食あたりの心当たりがある方の多くは生あるいは半生の肉の食歴があるという事です。具体的にはレバ刺しや鳥刺しといった類ですが、生食用の食材であっても無菌ではないので、ちょっと保存状態が不安定だと当たってしまうリスクが増加するということです。体調に自信が無いときに限らず、前述の食材は避けておいた方が無難なようです。