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予防接種よどこへ行く

[2023.02.07]
以前、自閉症の原因の一つとして予防接種に含まれる水銀が話題に上がったことがあります。これに伴い、数年前にはインフルエンザワクチン接種において水銀なし(チメロサールフリー)を希望されるお母さん方が一定数いらっしゃいました。その後、疫学的データからこの考えは否定され、やがてこういったワクチンの供給も下火となっています。自閉症との関連性はともかくとして、余計な物質は子供の体内に入れたくないというのは自然な親心です。久しぶりにメーカーさんに頼んで、現状使用されているワクチン内のチメロサール含有状況を情報収集してもらいました。これによると、現在チメロサールが使用されているのは全体の一部であることがわかりました。具体的にはB型肝炎ワクチンの一部とインフルエンザワクチンの一部で使用ということです。昨今子供の定期予防接種で使用されている、4種混合(百日せき、ポリオ、破傷風、ジフテリア)、同2種、3種混合、麻疹・風疹、BCG,ヒブ、ロタ、日本脳炎、ヒトパピローマ、水痘、肺炎球菌、おたふくかぜなどには含有されていない様です。B型肝炎とインフルエンザに関しては、希望があればフリーの製品を準備したいところですが、流通状況が安定しておらず、なかなかご希望に添えない状況が続いています。この辺りは徐々に改善してほしいものです。しかしながら、新型コロナワクチンが発端となったワクチンの品質管理(有効性ではありません)に関する杜撰さは日本におけるワクチン品質管理の信頼性に大きな影を落としていると思います。本当に安全なのか?という問いに関して水や空気と同じと答えるわけにはいきません。まして新型コロナワクチンの動向がはっきりするまでは、現状流通のワクチン全てにおいて推奨や努力義務といった文言を使用することは危険であると考えています。色んなメリットのあるユニバーサルだからスケジュール通りに接種することも自由ですが、ご両親がよく相談して、希望するワクチンだけを接種するやり方も全く問題ありません。有効かそうでないかという学術的な問題とそもそもワクチンというものに対する認識はしばらく結論を出さない方が良いように感じます。

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