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小児予防接種の考え方

[2022.06.10]
肺炎球菌やヒブ、ロタ、B型肝炎、水痘と最近は小児の定期予防接種の守備範囲が広がり、公費負担のもとにユニバーサルワクチンとして複数ワクチンの同時接種するシステムが出来上がっています。複数をまとめることによりお母さん達の通院負担も減りますし、病気を予防するというメリット以外の良い側面も存在します。また最近は子宮頸がんワクチンの公費負担も始まっており、徐々に接種する方も増えている印象です。確かにワクチンによる病気の予防というのは大きな福音ですが、これを接種するしないというのは任意であって、強制ではないという事を再確認して頂きたいと思います。「病気がワクチンで予防できることを知っていれば(接種していれば)、うちの子は重症化せずに済んだのに」と悔やむのも、「ワクチンの副作用の可能性や死亡例は稀なんだという事実知っていれば接種しなかったし、副反応に悩むこともなかったのに」と悔やむのもどちらが良い悪いということではないのです。親がしっかり考えて判断すれば良い話です。集団発生を防ぐとか、医療経済の負担を減らすとかいうのは間違いではありませんが、接種をするしないの根本的な部分は親の判断に任せるものと考えています(任意です)。集団の中で自分の子供は感染を回避したいと考えれば、推奨されたスケジュールで接種すればよい話で、接種していない親子を非難するのは筋違いです。この根本的な部分をはき違えると、今回のコロナ騒動のようなトラブルに巻き込まれてしまう一因となってしまう危惧もあります。なぜなら接種を準備する行政・政府や製薬会社が複雑に絡んで正しい情報が錯綜してしまうことが現実として起きているからです。ここにマスコミや医療関係のバックアップも入れば一般の方が、正確な情報を摑まえるのはきわめて困難でしょう。あまりに露骨なキャンペーンが張られるときは要注意(ちょっと様子見る)位のスタンスが良いと思います。
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