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新型コロナワクチンと診断書

[2021.12.15]
最近、海外渡航や職域接種同調圧力などに際して、新型コロナワクチンを接種しない旨の「診断書」作成の依頼が目立ちます。私の基本スタンスとしては接種は自己判断・自己責任で決めるべきものなので、そこに倫理的・法律的判断は介入しません。また、現状ではワクチンの安全性に関する公的な情報が乏しいため、更なる接種に関しては当院では推奨せず、今後の追加接種も行なわないアナウンスをしています。しかし「診断書」は医学的記載が必要となりますから、例えば1回目の接種でアナフィラキシーショックあるいは喘息や薬疹など強いアレルギー症状が出た場合は2回目接種は禁忌と記述が可能となります。しかし未接種の段階で事前に接種不能かどうかを判断することはできません。例えば小児期の定期予防接種などで複数回強い副反応が確認されており、ワクチン内添加物への過敏症として、今後新たな接種時は充分な観察が必要などの意見は言えるでしょうが、これが新型コロナワクチンは禁忌であるとの内容にはならないわけです。そもそも自己判断の医療行為に接種しない「診断書」というのはちょっとズレた話になってしまう事をご理解いただきたいと思います。真に有効で安全なものであれば今後も残るでしょうが、最近は懐疑的な意見が徐々に増えていると思います。あまり慌てて周囲に流されて判断されないことを勧めます。

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