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胃カメラと鎮静剤使用について

[2022.05.09]
胃カメラは歴史も古く大変多くの情報を得ることができる検査です。しかしながらその太さや硬い素材、口から入る際の咽頭部への圧迫とそれに伴う苦痛はかなりなものがあります。中にはあまりのつらさがトラウマとなって検査自体から遠ざかってしまう方もいらっしゃいます。これはなんとか避けたいところです。事実、カメラは太い方が画面(視野)も広く、見る方としては安心できますし、生検などの器具も扱いやすいなどのメリットも存在します。しかし検査自体を受けて頂かなければ全く情報はありません。これの妥協点としては経鼻(鼻から)細い内視鏡を使用する方法があります。確かに曇りやすかったり、視野が狭いなどのデメリットはありますが、のどの圧迫感は格段に楽になります。中には咽頭麻酔(局所麻酔)だけで検査ができて、終了後すぐに帰宅、あるいは就業・就学が可能で時間の無駄がありません。それでもという場合は鎮静剤を注射して神経過敏にならないようにコントロールしていくことで不快感は減らすことが可能です。検査の質を追求するよりもまず検査して頂いて情報を得ることを優先としています。もちろん「寝てたら終わったよ」なんて状況をご希望の場合は専門の施設で十分な麻酔・鎮静管理のもとにやって頂く選択肢もあります。先ずは検査を負担なく受けて頂くこと。「まあこの程度ならたまにはいいか」なんて程度で良ければお互いヨシヨシといったところでしょう。

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