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逆流性食道炎と胃炎

[2021.09.15]
検診の胃バリウム検査や内視鏡検査で、「逆流性食道炎や胃炎と言われたので薬を下さい」という方が結構いらっしゃいます。大人の胃袋は極端に言えば長年使ってますから何らかの胃炎の所見(むくんでいたり赤いスジがあるなど)があることがほとんどです。慌てる必要はありません。仮にピロリ菌が陽性であっても「胃の具合がいつも悪い」などと言う方は意外に3割前後と多くありません。ピロリ菌で胃がんになるのが心配という場合は除菌をしますが、それ以外では症状が無ければ内服は不要です。胃がんが心配なら2年に1回程度で内視鏡検査を受ければ良い話です。昨今は鼻からの細いカメラがあり、のどの苦痛は軽減されています。また逆流性食道炎もあくまでも内視鏡でみた所見ですから、意外に炎症が軽い方でも症状の強い方がいますし、またその逆のパターンもあります。逆流性食道炎すべてが内服が必要な訳ではなく、胸やけやもたれ、咳などの何らかの症状がある場合に内服すれば良いことです。中には薬を抜くとテキメン次の日から駄目という方もいらっしゃいます。炎症が強い方は定期的な検査・治療が必要ですが、食道がんが心配という場合は光学内視鏡(例えばNBIなどがあります)で見て行けば早期発見の機会が増えて安心できます。すなわち内視鏡で切除できるわけで、負担も圧倒的に少ないです。

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