メニュー

ジェネリック薬品との付き合い方

[2024.10.23]
一般メディアでもよく聞く言葉にジェネリック医薬品があります。特に新しいものではなく、開発時の特許が切れた薬剤を同じ成分で安価に作った薬剤のことで、私が研修医のころからごく普通に流通していました。当時は自虐的に「ゾロ品」などと揶揄していたものです。患者さんは同効能薬剤を比較的安く購入できることからメリットがあるとされ、医療側も安く仕入れることから薬剤管理費が抑えられ、お互いwin―winといった認識でした。こういった環境でジェネリック薬品を扱うメーカーも老舗に加えて新興企業の参入が増えてきていたのも事実です。厚労省は同効成分であれば全く同じ薬として扱いますが、そこは老舗と新規参入者の間には技術的な隔たりがあるらしく、外来などの現場ではジェネリックに変えたとたんに「効かない」、「合わない」、「胃が不調」、「痒くなる」等々、患者さん側からの肌感覚的クレームがあったことも事実です。このため、価格差的メリットよりも服薬満足度を優先する方もあり、この部分は服薬側の意向に任されていました。ところが、昨今は医療費抑制の名目で、アレルギーや剤形不一致などの服用継続不能な場合以外は先発品を選択すると割高になるという愚策が施行されました。なにやらガソリン税の二重取りや消費税の大企業への横滑りなどと似た違和感を感じますが、歯止めが効かないようです。皆さん、白票はやめて意思表示をはっきりしましょうという、選挙ネタで締めさせて頂きます。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME