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マイコプラズマについて

[2024.10.17]
マイコプラズマは特に難病・奇病という訳ではなく、昔から気管支炎や肺炎を生じることのある感染症です。特徴としては鼻水や咽頭痛などの風邪症状に乏しく、咳が目立つことです。最近、流行中とのことでメディアに取り上げられることが多いようですが、治療薬の抗生物質、抗菌剤の選択を間違えなければとくに重症化することは稀です。診断が遅れたり、高齢者や持病のある方、体力の低下している方などがこじれてしまうことは、単純な風邪をひいた場合と変わることはありません。慌てて病院へ飛び込んでX線を撮ったり、抗原検査をして診断を付けないとどうにもならない様なものでもありません。風邪にしては熱や咳が目立つといった時には、先ずは5類の新型コロナやインフルを否定して、マイコプラズマをも考慮して治療を組み立てれば済むことです。時に喘息様気管支炎の様相を呈した場合は喘息対策を並行させることもあります。特にマイコプラズマ自体が毒性を高めただの、高度な治療抵抗性を有したなどの報告はありません。それよりも昨年から季節に影響なく発症がみられるインフルエンザやマイコプラズマの発症例が増えること自体、生体側の免疫力低下があるのではないかと懸念しています。
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