ワクチンとの基本的付き合い方
[2023.05.17]
新型コロナの一件で、ワクチン全般に対する信頼性が低下したのは紛れもない事実です。しかし、だからと言ってワクチン全般を否定するのは早計というものです。一度ワクチンの本来の性質を確認して付き合い方を再度考えては?という提案です。ワクチンは弱毒化した細菌やウイルスを体内に一度入れてそれに対する抵抗力をつけるという発想から生まれています。水や空気と異なり、完璧な安全性は確保されていませんし、効果にも限界があります。最低限の条件として安全性や効果が担保されなくてはいけませんが、完璧なものはありません。十分な免疫力を持つ人工比率が高まれば集団免疫として流行を制御することも理屈としては正しいですが、接種するしないの判断は個々に(子供の場合は両親に)委ねられますし、接種に強制があってはいけません。集団免疫を上げるために接種率を上げることは結構なことですが、そこにも強制は不要です。自分だけは(わが子だけは)罹患したくないとすれば自分(あるいは家族)の接種を積極的に行えば良い話で、だから他の方も接種すべきというのはちょっとお門違いというものです。絶対の効果や安全性が担保されない限り、強要や強い接種干渉などがあってはならないことは新型コロナを通じて皆さん十分(?)ご理解されたことと存じます。昨今の乳幼児のユニバーサルワクチンについても同様で、安全性に関して不安があれば家族で相談してこれだけはというワクチンをピックアップして接種していくのも全く問題ないと考えています。