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抗インフルエンザ薬投与の是非について

[2024.02.18]
インフルエンザは昨年の春夏以降断続的に検査で検出されており、年末以降はいつもの年と変わらない流行をみせていますが、現在はインフル3・新型コロナ1といった割合で、特にひどい流行という感じではありません。新型コロナがメインだったこの3年間下火だったせいで、やや目立つような感じがしますが特に猛威という感じではありません。新型コロナ流行時に何故下火だったのかは色々と取り沙汰されていますが、はっきりしたことはわかっていない状況です。インフルエンザワクチンが再度積極的に推奨されるようになったり、抗インフルエンザ薬のタミフルが出てきたり、診断法としてお馴染みになっった抗原検査が出現し、診断〜治療〜予防トライアングルがすっと継続されています。しかし、もともとはかぜ症候群の一つで若干症状がきつく、高齢者などでの死亡率が高い点が目立つものの、基本的には自然治癒する感染症であることは変わりありません。タミフル服用による(?)脳神経的副作用が一時問題となりましたが、現在は多様な投与法が開発され、予防投与も許可され、副作用的背景は影を潜めた印象があります。しかし、薬物の基本は共通点が多く、両論併記という立場からすると、積極的投与というものが推奨されるようなものではありません。特に最近は新型コロナワクチンの薬害に関しての情報収集や開示に不備が指摘されており、こういった面での行政対応には信頼性が極めて低下していると感じます。当院においては抗インフルエンザ薬に関しては推奨も投薬拒否も立場も取らず、ご希望があれば投薬という立場をとっていることをご理解頂きたく存じます。
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