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マスクの功罪

[2022.10.19]
あんなに重宝されていたマスクが、一転何の効力も無いとこき下ろされています。そりゃ確かにウイルスと一般マスクの隙間ではサイズに約300倍の違いがあり、まさにスカスカの状況であることは確かです。さらにえらい研究所が空気感染ですとのたまったことから、今や顔オムツと揶揄され、つけているのは日本人だけ、むしろ付けていることで周りに菌をバラまいていると、「目覚めていない日本人」の象徴のような扱いです。これらは残念ながら全て真実だと思います。不潔な交換もしないマスクを付けている状況などは、逆に入店拒否の対象となっても異論を唱えることは困難でしょう。しかし、私はほぼ毎日付けています。鬱陶しいですが、数年前から診察中はなるべく付けるようにしています。これには理由があり、寄る年波で一旦風邪症候群に罹患すると回復に時間がかかるようになったことです。では感染予防効果が無い事と矛盾するではないかと言われるでしょうが、ちょっとした秘密があります。自分は普段から鼻や口の周りを触ったりする癖があり、これがなかなか抜けないものなのです。診察中は当然患者さんに接触する機会も多く、その際思わず例の癖が出てしまうと、鼻、口の粘膜からウイルスが侵入する手助けをしてしまうのです。実はマスクをするようになってからは、診察を経由して感染したと疑われる例はだいぶ減っていると実感してます。その代わりに午前午後で新品のマスクに交換することはマストです。もし診察室にいらしたとき、「こいつ普段言ってることと全然違うじゃないか」などと憤慨しないでくださいね。アウトドアでの意味のないマスクや不潔マスクの装着には引続き反対してまいります(他人に気を使って大人が咳エチケットとして新品マスクをすることは日本人の美徳でしょう。これはなんら問題ないと思います。但しこどもは酸欠に注意ですよ!)。
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