今年はインフルエンザワクチン接種にweb予約を導入してみました。例年電話が混雑し繋がらないとクレームも多く、その対応にスタッフも疲弊してしまうのです。また、新型コロナワクチンの際、非常に限られたワクチン数にご高齢の方が殺到し、これも大変混乱してしまったことも大きな反省材料です。しかし、おじいちゃん、おばあちゃん達（当然スマホもPCも無縁）に何回か電話してみてねとお願いすると、多くはお子さんやお孫さん等のスマホ世代に頼んで電話を掛けて下さることに気が付いたのです。web予約導入に際して最も危惧したのはやはりネットリテラシーの世代ギャップが大きすぎて不公平が生じないか？という点でした。確かにごく一部の方はそういった周囲の環境に恵まれず、相談頂くこともありましたが、開始してみると新型コロナのときと同様に高齢の方もネット世代を上手く使って予約を取って下さっています。このため窓口対応・案内としても「今年はネット予約なんです。だれかスマホもってる方に頼んでみて下さい」と案内する程度に留めて様子を見させて頂きました。一緒に待合室に同席された方から「もっと丁寧に」とご指摘頂くこともありましたが、web予約は２４時間、国内・海外どこからでもOKと理解いただけると、変な遠慮もなくなって周囲に頼みやすい環境ができた気がします。もちろん業者さんのシステムも完璧ではありませんから、運用してみると色々細かい問題点は出てきましたが、なにより来院時間が調整でき、密の緩和には大いに役に立ったと感じています。すべての分野に導入するにはコロナの問題や予約内容の作りこみなどまだ課題が多いですが、徐々に進めていきたいと考えております。