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検診って本当に無駄ですかね?

[2024.08.21]
よく週刊誌ネタで検診無駄説が言われますが、大事なのは無駄な治療介入や無駄な検査(胃のバリウムとか)を止めようという事が重要と認識しています。例えば無症状でも不整脈や心臓の血流低下を見つけることがありますし、何か症状が出たときに古い心電図と比較することによって解析がやりやすかったりします。胸部のXPでも注意してみれば初期段階の肺がんが見つかったりしますし、こちらも古い写真があればちょっとした所見も精査が必要かの手掛かりになります。検便にしても無症状の大腸がんを検出することは稀ではありません。胃の内視鏡でも例え病理組織がタチが悪くても初期段階で治療することが可能となります。食道がんなどは以前よりずいぶん見つけやすくなったと思います。血液検査でも糖尿病や腎機能低下、貧血などは悪化前に対処することに意義があります。ガン(腫瘍マーカー)を信頼して、正常値なら大丈夫などと解釈するのはNGですし、なんでも異常値を治療介入にもっていくのは愚かなことです。早期がん検出に有用などは腫瘍マーカーのごく一部であることを認識して、うまく検診を利用することが重要です。結果を持参頂いて、一緒にデータの相談をしていくときに、他の気になることから検診とは関係ない病気が見つかることもあります。検診は毛嫌いせずにうまくご利用いただければと思います。
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