快便への道
[2023.07.09]
排便コントロールには個人差が付きまといます。毎食後何らかの形で排便がないと気持ちが悪いという方から、1週間に1回出れば大丈夫という方まで様々です。そこには正解はありません。また排便後の満足度というものにも大きな個人差があります。肛門近辺(主に大腸の終点の直腸付近)に便が残っている感じが不快とする方と全く気にならないという方に分かれ、これまたどちらが正解という訳でもありません。要は自分が最も快適な排便を追求すれば良いという結論に達します。1つハッキリしているのは、便が硬いと便秘に傾きがちであるということです。もう少し楽に排便したいと普段感じている方は便が柔らかくなるなるような工夫(内服)が必要となります。古くは酸化マグネシウムが使われてきており、微調整が可能な使い勝手の良い薬剤ですが、最近では他の薬(コレステロールを下げる薬や胃酸を抑える薬など)との相性が悪いということが報告され、こういった相性を気にせず使用できる薬の登場する場面も増えてきました。また、硬い状態で従来のセンナなどの下剤だけに頼り、効率の悪いコントロールに陥っている方も少なくありません。自分の排便に満足しているか?ちょっと立ち止まって考えてみては如何ですか?