便潜血検査の捉え方
[2024.10.09]
一般的な大腸がん検診に便潜血反応があります。簡単であることが先ずはメリットです。たまに質問されるのは2回やって1回だけ陽性は検査不要か?ということです。結論から言うと、一回でも引っかかったら検査すべきという事です。人間の血液に対する感度は高いですし、結構ポリープなどは見つかるものです。中には早期がんなども含まれますし、単に痔核だったり、憩室だったりしますが、それはそれで検査しないと認識できないものです。一度確認しておけばポリープなどは急にできるわけではありませんので、当面は安心できる訳です。基本的に無症状である状況からのがん検診ですので、従来快便だった方の便秘や赤い下血などは検便せずとも精査が必要です。検査としては大腸ファイバーになりますが、下剤を飲んで腸をきれいにしてからなどの流れがあります。下剤も自宅で飲んでいく場合と医療機関でやる場合とふたとおりあります。下剤服用というひと手間はありますが、胃カメラ同様、情報は多い検査であります。