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インフルエンザワクチンの有効性

[2025.11.30]
今年もですが、インフルエンザワクチン接種者の感染陽性者が多数出現みられています。優しい日本人は「軽く済んだんだから有難い」なんて感想を持つ方も多いですが、本質的には感染を回避しなければいけないはずです(新型コロナでも同様な傾向がありますが)。古い自治体レベルで行った集計では接種者・非接種者間に感染率の差はなかったと報告されており、基本的にあまり予防効果は期待できないという結論が出ています。もし軽く済んでよかったねという評価をするのであれば、「軽く済む」という定義をはっきりさせ、感染・発症者の2群間で検討されなければならないし、投薬の有無も当然含めて検討されなければいけません。「軽く済んだ」なんて事象を個々の間隔に任せていては埒があきません。例えば、罹患後熱が2日間下がるまでの日数を比較したり、持病の悪化や肺炎などの感染症の合併率などを比較するのは容易なことでしょう。感染を防げたか?重症化を防げたか?なんて命題はきちんとチェック項目を決めていかないと、いつまでたっても本質は見えてこないままですね。
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