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コレステロールの扱い

[2025.12.04]
検診で引っかかる項目の一つとして高脂血症(コレステロール、中性脂肪)があります。放置すると動脈硬化が進行するとして適正値の維持が勧められます。しかし検診基準を見るとほぼ画一的に(男女差、年齢、持病の有無などお構いなしに)異常値を指摘してきます。ここで注意が必要なのはコレステロール自体は生体にとって必要であると言うことであり、低ければそれでよしと言うものではありません。肝臓で生成され、ホルモン生成や神経細胞の成長に重要な役割を持っています。ならば悪玉(LDL)と善玉(HDL)に分けましたよ、といってもやはり画一的には評価できません。特に成人病的リスクのない方は悪玉とて160前後、一つのリスクの方は140前後、複数あれば120前後、過去に血栓発症歴のある方は100以下と言うように階層があります。食事管理や運動などを行っても適正化が難しく、どうしても目標達成が困難な場合に内服開始を判断すれば結構です。基準値前後を行ったり来たりなどという状況での内服はお勧め致しません。
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