尿酸値をどう考える?
[2025.02.27]
一般的に成人病といえば高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満らの認知度が高いですが、尿酸値も注意が必要です。もちろん痛風発作は有名ですし、腫れる、痛むと分かりやすいため発症した人は否応なく自覚するわけです。時に他人の肩を借りたり、松葉杖を使わないと移動できないくらいの痛みを見るとあまり発症したくない気持ちが湧いてきます。先ずは痛み止めを使って痛み・腫れを取ることが優先ですが、その後は尿酸値のコントロールが必要となります。放置すると痛風発作だけでなく腎臓への負担が出てきますので、7mg/dl以下を目安にコントロールします。それでも発作がでてしまう場合は内服を徐々に増量し、コントロールレベルを5〜6mg/dlまで上げていくことになります。不思議なことに高尿酸血症を放置していても痛風発作を起こさない方もいるのですが、やはり腎臓への負担や尿酸自体が血管内皮にダメージを与えるという説もあり、なるべくほどほどにコントロールしておきたいところです。尿酸値が上がる要因としては体質的な問題に加え食事内容の関与もあります。男性のビールや肉食過多は有名ですが、女性の飲酒の増加や体質の関連で高値の方も見られます。自分はどのパターンなどかを把握しておく必要性がありますね。